「足利銀行」の受け皿選定情報管制を敷く金融庁

2006年12月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]

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 一時国有化されている足利銀行の受け皿選定に当たり、金融庁は情報管理に神経を尖らせている。応募企業・グループの具体名が明らかになることで、「候補同士による不適切な情報交換が行われる」(幹部)ことを懸念しているためだ。「受け皿候補は応募に向けた検討状況及び応募の事実、並びに今後の受け皿選定の過程を通じて知り得た又は生じた一切の情報を公表しないものとする」。金融庁は足利銀の受け皿公募要領の留意事項として、こんな文言を盛り込んだ。仮に情報が漏れた場合、「審査の過程で事情を聴かなければならない」(幹部)と強調し、企業サイドに情報管理の徹底を求めている。 金融庁職員に対しても「足利銀の受け皿問題に関する情報を漏洩しないよう通達を出すことも考えている」(幹部)と厳しい態度。しかし、金融界の見方は冷ややかだ。「受け皿は横浜銀行を核とする地銀連合に決まった ………

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