リクルートで「内紛」 人気「R25」編集長が独立か

2006年11月号 DEEP [ディープ・インサイド]

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 リクルートが11月、人気の無料週刊誌「R25」に続いて女性向けの「L25」(月2回発行)を創刊する計画で、「二匹目のドジョウ」を狙っている。「R25」の発行部数は60万部、広告収入も年間20億円以上。今やリクルートの有力事業の一つだ。今度は女性版で広告収入のパイを広げようと目論むが、「内紛」の火種がくすぶっている。

 リクルート社員が語る。「赤字に悩まされていた『R25』は昨年9月、リクルートが電通と共同出資でハウスエージェンシーを設立すると状況が一変。表紙まわりの広告と特集ページをタイアップする手法で広告収入の倍増に成功。続いて別冊増刊路線に突き進みはじめた」。昨年12月以降、毎月のように別冊を発行。さらに携帯電話コンテンツのR25式モバイル、R25カフェのオープンと、猛烈な勢いで事業を多角化。問題はこうしたリクルート上層部のやり方に「R25」の現場が反発していることだ。 「現場の正社員は藤井大輔編集長ひとりで、あとは編集プロダクションからきた若手が10人足らず。編集業務の急拡大についていけず、最近では誌面でミスが続発し、ホームページにお詫びや訂正文が毎週のように掲載されている。藤井編集長は相当頭にきているらしく、近いうちにスタッフを引き連れて独立するのでは」(関係者)と囁かれている。

   

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